2012年5月30日水曜日

溶接部品の設計 ワンポイント(開先)

電子ビーム溶接やレーザー溶接では、ビームが深くまで届くため(キーホール溶接)、
厚い板であっても、Tigやアーク溶接のように開先を取りません。 
 開先を取ったからといって、溶接できないわけではありませんが、精度に与える影響
が大きいので、基本的に取らないと思った方がいいでしょう。

 理由としては、溶けた金属は再び固まる際に、周りの組織を引っ張りながら
収縮します。図のように開先があった場合、溶けた金属が固まると、引っ張った
力がワークをV字に曲げる方向へと働くため、フラットな突合せ面よりも歪みが
発生する量が増加するわけです。
 ここで注意(ワンポイント)なのですが、よく図面に”指示の無い角はC0.5”などと
図枠フォーマットとして記入がされている場合、指示を忘れてしまう事があります。
板厚にもよりますが、面取りも開先と同じ効果がありますので、指示は忘れずに。

2012年5月28日月曜日

セラミックの溶接について

よくセラミック系ワークについて、溶接の問い合わせが来るのですが、
電子ビーム溶接ではセラミック系の溶接はできません


ビームを照射した場合どうなるのか? なのですが
引用 http://www.wallpaperlink.com
まさに火山の大爆発!
真っ赤なスパッタをあたり一面に飛ばし、その痕はクレーターとなってしまいます。

表面処理は見過ごしがちですが、窒化、酸化などで表面にセラミック膜が形成
される場合があります。必要な場合、溶接後に処理をするようにしてください。

例 アルミの場合アルマイトは溶接できませんので、溶接後の処理になります。

2012年5月23日水曜日

溶接部品の設計 ワンポイント

.comのサイトにも書いてありますが、電子ビーム溶接はチャンバー内での溶接が
必須です。つまりセッティングしたら、もう手が出せません。このため、レーザーなど
の高速溶接にも言えますが、溶接する2つの部品をどう押さえておくかが非常に
大事になります。

 円筒形状の場合、抑え面に対し側面を溶接するような設計が基本になります。

2012年5月21日月曜日

ステンレス製 ダッチオーブンを溶接で作る!

日中の気温も上がり、アウトドアシーズンになってきました。
気持ちのいい自然の中で食べる料理はおいしいですね。

 アウトドア料理といえばダッチオーブンなのですが、鋳鉄製は錆びるので嫌だし、
ステンレス製は高い!という事で、手持ちの材料からステンレス製のダッチオーブンを
作ってみました。

 市販のステンレス製ダッチオーブンが板厚4㎜程度なので、倍の8㎜を目標に製作。
パイプに10㎜の底板を電子ビーム溶接。溶接後レース加工で完成。(10インチサイズ)
実際に焚き火で使用してみました。


(焚き火台は地元スノーピークさんの焚き火台Mを使用。)

 感想としては、通常使用できそう。
板厚を4㎜から8㎜に変えた効果としては、ステンレス製ダッチオーブンの弱点と
なっている、局部加熱による焦げが、ある程度防げると思います。
 加熱後のゆがみも見当たらなかったので、取っ手等を付けて使用しやすく
したいと思います。

 問題点としては、蓋が軽く(3.5Kg)蒸気によってパタパタしてしまいました。